空き家のかかえるリスクとは?実際にトラブルや損害賠償につながる事例も…

空家問題は社会問題にもなっていて、国もその対策に取り組んでいます。

何故社会問題として捉えられているかというと、空家を放置することで様々な悪影響や危険が発生する可能性があるからです。そして、その責任は空家の所有者に降りかかってきます。

空家を所有しているとコスト以外にもさまざまなリスクが存在しますので、解説をしていきます。

目次

実際に私が体験した出来事…

私自身も実家を相続しましたが、遠方でもあったので、しばらく活用も売却もせずに、ふた月に一度くらい、通風や草刈りのために車を走らせて管理だけをおこなっている状況でした。

ある日、いつもどおりその物件に訪れると、その隣の方が、「お宅の家の木の落ち葉が落ちた後、風で全部自分の家の駐車場に入り込んで来て、この時期は毎日掃除が大変になる。住んでないなら、木を切るとかなんとかしてくれないか…」と尋ねてきました。

お隣さんの話ぶりから、我慢して落ち葉を処理してくれていただろうということが伝わってきて、何とかしなきゃという気持ちと、このまま放っておくとトラブルになりそうだなと感じたことをおぼえています。一方で、田舎でしたので、敷地に生えている木を全部伐採するというのもそこそこお金がかかる(見積では50万近くとのこと)のでどうしたものか…と悩みました。

結局、そのお隣さんには、きちんと菓子折りをもって謝罪にいきました。また、一時的な対応として一番落ち葉が風でお隣にはいりこみやすい場所にある木を伐採しました。そして、色々と試行錯誤した結果、今では、そこに賃借人の方が住んでいただいてお庭の掃除をやっていただいているので、残りの木の伐採をしなくて済んでいます。

この出来事が私が空き家の活用や売却について真剣に考えることになったきっかけです。

空き家が抱える問題はいつ顕在化するかわかりません。いろいろな問題が各地で発生しており、ニュースになったりもしています。以下では空き家の抱えるリスクと実際に発生した事例などを紹介していきます。

地域環境、景観の悪化

空家は人が住まなければどんどんどんどん痛みや劣化が進んでいきます。

外壁はひび割れ、蔦が繁茂し、屋根は崩れ落ち…という家を皆さんも見たことがあるのではないでしょうか?異様な光景ですよね。

また、庭や建物の犬走り(建物の周りに設けられる通路)雑草が繁茂し、害虫発生の原因となります。

空家をメンテナンスや利活用せずに所有していくと必ずこういった環境や景観の悪化をまねきます。

そしてこれらは空家の近隣トラブルにもつながりかねません。

空家の倒壊

そんな倒壊なんて大袈裟なとお思いかもしれませんが、特に古い空家は倒壊の危険性が十分にあります。以下は実際に空き家が倒壊したというニュースです。

自然劣化や雨漏り、白アリなどで建物の躯体が傷めば、台風や大雪、また、地震などの災害の際に倒壊などということは現実にあり得ます。

倒壊は何が問題かというと、環境や景観の悪化もさることながら、近隣への損害が発生するということです。

倒壊での近隣の建物を損壊させてしまったなどという場合には数百万単位での損害が発生しますし、近隣の方の人命人身に関わる事態になった場合、以下の記事のように、数千万、数億の損害が発生し、あなたの身にふりかかってくるかもしれません。

空家が火災!?放火にも狙われる!?

空家で火災が発生したというケースも耳にすることがあります。実際に空き家を原因として

ブレーカーの落とし忘れに伴う漏電、タバコのポイ捨てなど冬場は乾燥していますから避けられない危険です。

また、空家が放火の対象になりやすいといことも一般的に言われているようです。人目につきやすい人家よりは、人目につきやすい空家が狙われやすいということなのでしょうか。

いずれにせよ、火災が起きた場合には倒壊と同様に近隣に損害が及ぶ危険性があります。死亡事故や延焼による損害の賠償はとてつもない額になることもあり、こちらも非常に大きなリスクです。

不審者や不良の溜り場に

これは私の知り合いの話ですが、ある日空家(賃貸募集中物件だったとのこと)の清掃に向かうと、雨戸のないガラス戸が割られ、中に不審者が住み着いていたということがあったようです。実際にニュースになっているケースもあるようです。

不審者とトラブルになり、追い出すにも警察を呼ぶなど苦労したということがあったようです。

また、私の実体験ですが、私の住んでいる地域のある空家は、近隣の素行のよくない中学生が不法侵入をし、溜り場として利用されてしまっていました。

近所の住民が、深夜にお酒をのんで騒いだり、タバコを集団で吸う姿が目撃されたり姿を目撃したようで、中学校や警察に通報がなされ、一時近隣では結構な問題となっていました。

適切な指導がなされたのか、問題は治まったものの、その後は所有者の方が一応対応したのか、敷地の入り口などにバリケードのようなものがズラーっと設置されていました。

そういった対応にはお金や労力がかかったと思いますし、やはり近隣とのトラブルも懸念されます。

まとめ

空き家を放置しておくことは、以下のリスクをはらんでいます。

  • 景観の悪化、環境の悪化
  • 倒壊リスク
  • 放火リスク
  • 不審者などのたまり場になるリスク

これらは、近隣や行政とのトラブルの種ですし、実際にだれかに損害をあたえてしまった場合は高額な賠償リスクがあります。また、こういったリスクを抱えた状態というのは、気づかぬうちに、精神的ストレスとなっているものです。

こういった問題から解放されるためにも空き家の活用や売却を考えていくことが重要です。

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この記事を書いた人

空き家・空地を相続したことでこれらの問題について考え始めました。司法書士や不動産関連の資格を複数保有しております。

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